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第3回ジュニアチーム海外遠征について

埼玉県バドミントン協会
会長 五十里 光 秋

 埼玉県協会の推進目標のひとつであるジュニア層の強化のための事業として第1回韓国、第2回台湾に続いて昨年12月25日から31日までの6泊7日、中国厦門市バドミントン協会のご協力を得て、指導者・選手ともに素晴らしい勉強をして帰国することができました。
 今回参加したのは、Boys男女中学1・2年生24名と指導者4名役員3名の合計31名で、25日午後成田空港を出発夕刻上海市に到着、一泊して26日厦門市に移動し、30日まで現地の林ヘッドコーチ以下8名の指導者による指導を受け、上海市に移動して翌日帰国というスケジュールでした。
 内容は、午前中は基礎練習、午後は練習試合という毎日でしたが、私たちが平素行う強化練習会とは違った内容のものがあり、大変参考になりました。バドミントン王国の中国で、厦門市のある福建省とその隣に位置する浙江省は、中国ナショナル代表選手を多く輩出していることで有名ですが、その選手の養成は、まず小学校の4年生からセレクションを始め、将来のことを考えてまず第一に体格を第一の条件にするとのことでした。成年に達した際に、身長が男子は180センチ、女子は168センチ以上になるであろう子供たちを選ぶとのことでした。将来のことを考えるために、両親と面接し両親の体格も条件に加えるとのことでした。Cute Girls!!
 厦門市立体育館は入口を入ると左右にそれぞれ12面のコートがあり、その一つは常に選手に解放しているようです。能力の優れている選手は運動学校に入り、午前中は授業、午後はバドミントンの練習に没頭するようになっています。体育館専任のコーチが選手3人を単位として指導するという少数指導制が確立されていて、基礎練習の一つのプレーを日本より遥かに長い時間をかけて一つずつ仕上げてゆくという方法がとられていました。ノックの場合、コーチが選手に50本単位でシャトルを打ち、残りの一人がコーチにシャトルを渡す役、もう一人が打たれたシャトルを広い集める役と、選手サイドから見ると休む時間が全くありませんでした。こうした中国式練習を受けて来た選手たちが1月5日からの関東中学生オープン大会で見違えるような進歩を示すプレーをしたのが印象的でした。Girls
 あと一年で21世紀、日本バドミントン界の将来はすべてジュニアの育成にかかっていると言っても過言ではないと思います。私たちに与えられた課題はこの一点に向けて全力を傾倒して明るい未来を作りたいものです。